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「日本画の世界へようこそ!おすすめ美術館で巡る全国名作の旅【作品解説&アクセス徹底紹介】」を公開しました。ぜひ、日本画が観られるおすすめの美術館の旅の参考にご覧下さい。

日本画初心者のための画材選びと使い方ガイド

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日本画と聞くと、どんなイメージが浮かびますか?

風景や花鳥、人物などを繊細に描いた美しい絵画でしょうか?

日本画は日本独自の画法や画材を用いて表現する伝統的な絵画です。

しかし、日本画は古いものだけではありません。

現代の日本画家も多く活躍しており、様々なスタイルやテーマで作品を創り出しています。

日本画に興味がある方も多いと思いますが、どのように始めればいいのでしょうか?

日本画の画材や技法は一般的な洋画とは異なりますので、初心者にとっては少し敷居が高く感じるかもしれません。

しかし、実際にはそんなことはありません。

日本画の画材は近年では手軽に入手できるものも多くありますし、技法も基本さえ押さえれば誰でも楽しめるものです。

この記事では、日本画初心者のための画材選びと使い方をご紹介します。

日本画の歴史や特徴、画材の種類と特徴、初心者におすすめの画材と道具、基本的な技法とコツ、作品づくりのポイントと注意点などを解説します。

日本画に興味がある方はぜひ読んでみてください。

目次

日本画とは?日本画の歴史や特徴を知ろう

日本画とは、日本独自の画法や画材を用いて表現する伝統的な絵画です。

日本画の起源は古代にまで遡りますが、一般的には平安時代から鎌倉時代にかけて発展した仏教美術や絵巻物がその始まりとされます。

その後、室町時代から江戸時代にかけて様々な流派や様式が生まれました。

例えば、水墨画や山水画を得意とした南蘋派や狩野派、人物や風俗を描いた琳派や浮世絵、動植物を写実的に描いた南画や写生派などです。

明治時代以降も日本画は発展を続け、西洋美術の影響を受けつつも独自の表現を追求する作家たちが登場しました。

例えば、岡倉天心や横山大観、竹内栖鳳や平山郁夫、上村松園や小林清親などです。

現代でも日本画は多くの作家たちによって創造されており、伝統的な技法や素材だけでなく、新しい技法や素材も取り入れられています。

日本画の特徴

日本画はこれらの特徴によって、洋画とは異なる独自の美しさや表現力を持っています。

  • 紙や絹などの柔らかく吸水性の高い素材を用いること
  • 線や面、色彩や濃淡などの要素を組み合わせて表現すること
  • 墨や顔料などの水溶性の画材を用いること
  • 線や面、色彩や濃淡などの要素を組み合わせて表現すること
  • 独特の画法や技法を用いること
  • 作品に署名や落款(らっかん)を入れること

日本画の魅力は、その素材や技法に触れることでより感じられるものです。

日本画の画材の種類と特徴

日本画の画材は大きく分けて、以下のようなものがあります。

支持体:紙や絹など

絵を描く素材です。

彩色材:墨や顔料など

絵を彩る素材です。

接着剤:糊や膠など

彩色材を固定する素材です。

道具:筆や刀など

絵を描くために使うものです。

それぞれの画材には様々な種類や特徴がありますが、ここでは代表的なものを紹介します。

支持体

「支持体」とは、絵を描く素材です。
日本画では紙や絹が主に使われますが、その中でもさまざまな種類があります。

和紙が一般的で、楮(こうぞ)、雁皮(がんぴ)、三椏(みつまた)、麻(あさ)などの植物繊維から作られます。

紙には厚さや大きさ、色や質感などが異なりますが、基本的には吸水性が高く柔軟性があります。

絹は織物で、絹糸から作られます。
絹には平織りや綾織り、紋織りなどの織り方がありますが、基本的には光沢がありしっかりとしています。

紙や絹はそれぞれにメリットやデメリットがあります。

それぞれの特性を制作に活かしていきたいものです。

彩色材

「彩色材」とは絵を彩る素材です。

日本画では墨や顔料が主に使われますが、その中でもさまざまな種類があります。

墨は植物油や動物油から作られた墨液を灰や炭で固めたもので、筆で水で溶いて使います。
墨には硬さや色調、香りなどが異なりますが、基本的には黒色で濃淡を表現できます。

顔料

顔料は鉱物や植物などから作られた粉末で、糊や膠で溶いて使います。
顔料には色数や発色、耐光性などが異なりますが、基本的には多彩な色彩で鮮明さを表現できます。

接着剤

接着剤とは、基底材や彩色材を固定する素材です。
日本画では糊や膠が主に使われますが、その中でもさまざまな種類があります。

糊(のり)

  • 糊は米や小麦などの澱粉から作られたもので、水で溶いて使います。
  • 糊には粘度や透明度、乾燥速度などが異なりますが、基本的には白色で柔らかくなります。
  • パネルや木枠などの基底材を固定するために使います。

膠(にかわ)

  • 膠は動物の皮や骨から作られたもので、水で溶いて使います。
  • 膠には粘度や透明度、乾燥速度などが異なりますが、基本的には透明な淡黄褐色で硬くなります。
  • 彩色材や箔を画面に接着させるために使います。

道具

道具とは絵を描くために使うものです。
日本画では筆や刀などが主に使われますが、その中でもさまざまな種類があります。

筆は動物の毛や植物の繊維から作られたもので、柄と穂とからなります。
筆には大きさや形、硬さや毛質などが異なりますが、基本的には水分を含んで滑らかに描けます。

刀は金属製の刃物で、紙や絹を切ったり彫ったりするために使います。
刀には大きさや形、切れ味や重さなどが異なりますが、基本的には鋭利で正確に切れます。

これらの画材や道具は日本画の表現に欠かせないものです。
しかし、初心者にとってはどれを選べばいいのか迷うかもしれません。

次に、初心者におすすめの日本画の画材と道具を紹介します。

初心者におすすめの日本画の画材と道具

日本画を始めるにあたって、必要な画材と道具を揃えることが大切です。

しかし、日本画の画材や道具は種類が多く値段も高いものが多いです。
初心者の方はどれを買えばいいのか分からないかもしれませんし、無駄にお金をかけたくないかもしれません。

そこで、ここでは初心者でも手軽に始められるように、おすすめの日本画の画材と道具をご紹介します。

おすすめの支持体

初心者に、支持体としておすすめなのは「紙」です。
紙は絹よりも安価で入手しやすいですし、扱いも比較的容易です。

特におすすめなのは「麻紙ボード」です。

「麻紙」とは、麻の繊維を原料とした和紙のことで、強度や吸水性に優れています。
紙の中でも日本画でよく使用されています。

麻紙ボードは、《麻紙を芯材(ベニヤ等)に貼り合わせたもの》です。

滲み止めのためのドーサ引きやパネル貼りの手間が省けるという利点があります。

麻紙ボードには、「白麻紙ボード」や「雲肌麻紙ボード」などの種類があります。

  • 白麻紙ボード :白い麻紙を使用したもので、水墨画や淡彩画に適しています。
  • 雲肌麻紙ボード:「雲肌麻紙」(麻と楮を原料に漉かれた厚みがある大変丈夫な和紙)を使用した物で、厚塗りに適しています。

また、麻紙ボードは厚みがあり強度も高いので、絵を描いた後に「裏打ち」という作業をしなくても大丈夫です。

裏打ち」とは?
絵を描いた紙や絹に別の紙や絹を貼り付けて補強することですが、これは結構手間がかかります。

「麻紙ボード」は裏打ちが不要なので、初心者にとっては便利です。

サイズ

  • 最小:F0〜 最大:F10まであります。
  • 一般的に、F3サイズ(273×455mm)〜F6サイズ(227×273mm)のものがよく使われます。

厚さ

  • 3mmから5.5mmまでのものがあります。

「麻紙ボード」は一枚あたり数百円から数千円程度で購入できます。
通販サイトでは、様々なメーカーやブランドの麻紙ボードを購入することができます。

麻紙ボードは、日本画や水墨画だけでなく、水彩画やアクリル画などにも使える多用途な素材です。

自分の好みや作品のテーマに合わせて、麻紙ボードを選んでみてください。

おすすめの彩色材

彩色材としておすすめなのは顔料です。

墨と顔料は日本画の基本的な彩色材で、どんな絵にも使えます。
墨と顔料はそれぞれに種類が多くありますが、初心者の方は以下のようなものを選ぶといいでしょう。

固形墨と水性墨の両方を用意すると便利です。
固形墨は筆で水で溶いて使うもので、濃淡やニュアンスを自由に調節できます。
水性墨は液体状のもので、筆につけてそのまま使えます。
水性墨は固形墨よりも手軽で均一に描けます。
固形墨は一本あたり数百円から数千円程度で購入できます。
水性墨は一本あたり数百円程度で購入できます。

顔料

顔料には、岩絵具、水干絵具、顔彩、棒絵具、チューブ絵具等種類があります。

日本画絵具セットを用意すると便利です。
日本画絵具セットとは、日本画に必要な基本的な色の顔料がセットになったものです。
日本画絵具セットには、白・黒・赤・黄・青・緑・茶・紫などの色が入っています。
これらの色を混ぜ合わせることで、さまざまな色を作ることができます。
日本画絵具セットは一セットあたり数千円から数万円程度で購入できます。


おすすめの接着剤

日本画で使う膠(にかわ)は、主に動物の皮や骨などから抽出される動物性の膠質で、日本画や日本の伝統的な工芸品の制作に使用される接着剤や絵具の固着剤として利用されます。

具体的には以下のような特性や用途があります。

1. 絵具の固着
日本画で使う顔料は粉末状のものが多いため、これを固定するために膠が用いられます。膠を使用することで顔料がキャンバスや紙にしっかりと固定され、長持ちする作品が作れます。

2. 透明感の演出
 膠を用いることで、絵具の透明感を高めることができます。特に薄い層を重ねて描く技法(堆積)において、膠が不可欠となります。

3. 自然な仕上がり
膠を使用することで、自然な光沢や風合いを表現することができます。これにより、自然な色彩表現が可能となります。

4. 伸展性
 膠は溶液として使用されるため、筆で塗布しやすく、絵具との混合も容易です。また、作品の耐久性を高めることができます。

5. 保存性
正しく使用されると、膠は作品の保存性を高めることができます。それにより、色褪せや劣化を防ぐことが可能となります。

膠を準備する際は、固形の膠を水で戻した後、湯煎して溶かします。
この溶かした膠液を顔料に混ぜて使用します。
膠の品質や溶かし方によっても、絵の仕上がりが変わってきますので、日本画を描く際は膠の扱いにも注意が必要です。

おすすめの道具

道具としておすすめなのは筆と刀です。

筆と刀は日本画の基本的な道具で、どんな絵にも使えます。
筆と刀はそれぞれに種類が多くありますが、初心者の方は以下のようなものを選ぶといいでしょう。


小筆(こふで)と中筆(ちゅうふで)と大筆(おおふで)の三本を用意すると便利です。
小筆は細い線や細部を描くのに使います。中筆は普通の線や面を描くのに使います。
大筆は広い面や背景を描くのに使います。
筆は毛の種類や硬さによっても異なりますが、初心者の方は羊毛や山羊毛などの柔らかい毛のものが扱いやすいです。
筆は一本あたり数百円から数千円程度で購入できます。


カッターナイフと彫刻刀を用意すると便利です。
カッターナイフは紙や絹を切るのに使います。
カッターナイフは刃が鋭利で交換可能なものが便利です。
彫刻刀は紙や絹に模様や陰影を彫るのに使います。
彫刻刀は刃の形や大きさによっても異なりますが、初心者の方は平刃や丸刃などの基本的な形のものが扱いやすいです。
カッターナイフは一本あたり数百円程度で購入できます。
彫刻刀は一本あたり数百円から数千円程度で購入できます。

これらの画材や道具は初心者でも手軽に始められるように、おすすめのものをご紹介しました。

しかし、これらだけでは日本画を描くことはできません。
日本画を描くには、基本的な技法やコツを知ることが必要です。

日本画の基本的な技法とコツ

次に、日本画の基本的な技法とコツを解説します。
日本画を描くには、以下のような基本的な技法とコツを知ることが必要です。

下絵

下絵とは絵を描く前に紙や絹に薄く線を引いておくことです。
下絵は絵の構図やバランス、比例などを決めるために重要です。
下絵は鉛筆や墨で引きますが、あまり濃く引かないように注意しましょう。
下絵が濃すぎると上から彩色しても見えてしまいますし、消すことも難しくなります。
下絵を引く際には定規やコンパスなどの補助道具を使っても構いませんが、あまり頼りすぎないようにしましょう。
下絵を引くことで自分のイメージを具体化することができます。

彩色

彩色とは絵に色を付けることです。
彩色は墨や顔料を使って行いますが、その方法にはいくつかの種類があります。
代表的なものとしては以下のようなものがあります。

塗り

塗りとは紙や絹に色を塗ることです。
塗りには筆を使って行いますが、その方法にはいくつかの種類があります。
代表的なものとしては以下のようなものがあります。

平塗り

平塗りとは紙や絹に均一に色を塗ることです。
平塗りは背景や広い面を塗るのに向いています。
平塗りをする際には筆に適量の水と顔料を含ませて、紙や絹に筆を滑らせるように塗ります。
平塗りをする際には筆の動きを速くして、乾く前に塗り終えるようにしましょう。
平塗りをする際には色むらや筆跡が出ないように注意しましょう。

重ね塗り

重ね塗りとは紙や絹に何度も色を重ねて塗ることです。
重ね塗りは深みや陰影を表現するのに向いています。
重ね塗りをする際には筆に少量の水と顔料を含ませて、紙や絹に筆を押し付けるように塗ります。
重ね塗りをする際には一度塗った後に乾かしてから次の色を塗るようにしましょう。
重ね塗りをする際には色の濃淡やバランスが崩れないように注意しましょう。

点描

点描とは紙や絹に小さな点を打って色を付けることです。
点描は質感や細部を表現するのに向いています。
点描をする際には筆先に少量の水と顔料を含ませて、紙や絹に筆先で軽く触れるように点を打ちます。
点描をする際には点の大きさや間隔、方向などを変えて表情を出すようにしましょう。
点描をする際には点がつながらないように注意しましょう。

染め

染めとは紙や絹に色素を浸透させることです。
染めには水性墨や染料などの液体状の彩色材を使って行いますが、その方法にはいくつかの種類があります。

代表的なものとしては以下のようなものがあります。

染み込ませ

染み込ませとは紙や絹に水性墨や染料を垂らして色素を浸透させることです。染み込ませはグラデーションやぼかしを表現するのに向いています。染み込ませをする際には筆やスポイトなどで水性墨や染料を紙や絹に垂らします。染み込ませをする際には色素が広がりすぎないように注意しましょう。

拭き取り

拭き取りとは紙や絹に水性墨や染料を塗った後に、布や綿などで拭き取って色素を減らすことです。拭き取りは明るさやコントラストを調整するのに向いています。拭き取りをする際には水性墨や染料が乾く前に、布や綿などで軽く拭き取ります。拭き取りをする際には色素が残らないように注意しましょう。

抜き

抜きとは紙や絹に水性墨や染料を塗った後に、水や薄め液などで色素を溶かして除去することです。
抜きは白抜きや透明感を表現するのに向いています。
抜きをする際には水や薄め液などを筆やスポイトなどで紙や絹に垂らします。
抜きをする際には色素が完全に除去されるように注意しましょう。

日本画初心者のための画材選びと使い方ガイド」のまとめ

日本画とは、日本独自の画法や画材を用いて表現する伝統的な絵画です。

初心者におすすめの日本画の画材

日本画の画材は大きく分けて、紙や絹などの支持体、墨や顔料などの彩色材、糊や膠などの接着剤、筆や刀などの道具があります。

それぞれの画材には様々な種類や特徴がありますが、
初心者におすすめなのは以下のようなものです。

支持体
麻紙ボード
麻紙を芯材に貼り合わせたものです。
滲みどめや基底材に張る作業や裏打ちが不要で便利です。

彩色材
固形墨と水性墨、日本画絵具
固形墨は筆で水で溶いて使うもので、濃淡やニュアンスを自由に調節できます。
水性墨は液体状のもので、筆につけてそのまま使えます。均一に描けます。
日本画絵具は岩絵具や顔料などです。
多彩な色彩で鮮明さを表現できます。

接着剤
膠(にかわ)は、主に動物の皮や骨などから抽出される動物性の膠質で、日本画や日本の伝統的な工芸品の制作に使用される接着剤や絵具の固着剤として利用されます。
粘度や透明度が高く、乾燥速度も適度です。
顔料を溶くだけでなく、下地や仕上げにも使えます。

道具
小筆と中筆と大筆
小筆は細い線や細部を描くのに使います。
中筆は普通の線や面を描くのに使います。
大筆は広い面や背景を描くのに使います。
筆は羊毛や山羊毛などの柔らかい毛のものが扱いやすいです。

カッターナイフや刀
カッターナイフは紙や絹を切るのに使います。
刃が鋭利で交換可能なものが便利です。
彫刻刀は紙や絹に模様や陰影を彫るのに使います。
平刃や丸刃などの基本的な形のものが扱いやすいです。

日本画の技法について

日本画を描くには、以下のような基本的な技法とコツを知ることが必要です。

下絵
絵を描く前に紙や絹に薄く線を引いておくことです。
絵の構図やバランス、比例などを決めるために重要です。
下絵は鉛筆や墨で引きますが、あまり濃く引かないように注意しましょう。

彩色
絵に色を付けることです。
彩色は墨や顔料を使って行いますが、その方法にはいくつかの種類があります。
代表的なものとしては以下のようなものがあります。

塗り
紙や絹に色を塗ることです。
塗りには筆を使って行いますが、その方法にはいくつかの種類があります。
代表的なものとしては以下のようなものがあります。

平塗り
紙や絹に均一に色を塗ることです。
背景や広い面を塗るのに向いています。
筆に適量の水と顔料を含ませて、紙や絹に筆を滑らせるように塗ります。
色むらや筆跡が出ないように注意しましょう。

重ね塗り
紙や絹に何度も色を重ねて塗ることです。
深みや陰影を表現するのに向いています。
筆に少量の水と顔料を含ませて、紙や絹に筆を押し付けるように塗ります。
一度塗った後に乾かしてから次の色を塗るようにしましょう。
色の濃淡やバランスが崩れないように注意しましょう。

点描
紙や絹に小さな点を打って色を付けることです。
質感や細部を表現するのに向いています。
筆先に少量の水と顔料を含ませて、紙や絹に筆先で軽く触れるように点を打ちます。
点の大きさや間隔、方向などを変えて表情を出すようにしましょう。
点がつながらないように注意しましょう。

染め
紙や絹に色素を浸透させることです。
染めには水性墨や染料などの液体状の彩色材を使って行いますが、その方法にはいくつかの種類があります。
代表的なものとしては以下のようなものがあります。

染み込ませ
紙や絹に水性墨や染料を垂らして色素を浸透させることです。
グラデーションやぼかしを表現するのに向いています。
筆やスポイトなどで水性墨や染料を紙や絹に垂らします。
色素が広がりすぎないように注意しましょう。

拭き取り
紙や絹に水性墨や染料を塗った後に、布や綿などで拭き取って色素を減らすことです。
明るさやコントラストを調整するのに向いています。
水性墨や染料が乾く前に、布や綿などで軽く拭き取ります。

抜き
紙や絹に水性墨や染料を塗った後に、水や薄め液などで色素を溶かして除去することです。
白抜きや透明感を表現するのに向いています。
水や薄め液などを筆やスポイトなどで紙や絹に垂らします。
色素が完全に除去されるように注意しましょう。

以上、日本画初心者のための画材選びと使い方ガイドという記事を書いてみました。

いかがでしたでしょうか?

日本画は日本独自の美術であり、伝統と現代が融合した表現です。

日本画に挑戦してみることで、日本の文化や自然に触れることができますし、自分の感性や想像力を発揮することができます。

この記事が日本画に興味を持つ方のお役に立てれば幸いです。

髙橋 友美 Yumi Takahashi
日本画家 Nihonga Artist
日本画情景 - Scenes Art -
この言葉に相応しい絵を描くことをテーマにしています。

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この記事を書いた人

日本画家

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